リーチ、ドラの説明に続いて、残りの役の説明に行きたいところなのですが、
・場(東場、南場)
・家(東家、南家、西家、北家)
など全体の流れについてもわかっておかないと一部の役で理解できないところがありますので、ここではそれについて説明します。
●半荘戦と東風戦について
麻雀には半荘戦(ハンチャンセン)と東風戦(トンプウセン)という試合形式があります。
誰かがあがるか、流局(最後まで誰もあがれないこと)までを、局という単位で呼びます。
東風戦は東場の東一局→東二局→東三局→東四局でゲームが終了します。
半荘戦は東場の東一局→東二局→東三局→東四局、南場の南一局→南二局→南三局→南四局でゲームが終了します。
東風戦の東四局や、半荘戦の南四局の最終局をオーラスといいます。
オーラスが終了したときに、持ち点が多い人から順位が決定します。
●場と家について。
実戦で麻雀を開始するとき、まず最初にサイコロを振り、誰が最初に親(東家)になるかを決めます。
最初に親(東家)になった人を起親(チーチャ)と呼びます。その人の卓の右端には目印として「東」と書かれた起親マークを置きます。
半荘戦で南場に入ると起親マークを裏返えして「南」にします。
東場なら東、南場なら南が場の風です。
東家から反時計回り順に、東家=トンチャ、南家=ナンチャ、西家=シャーチャ、北家=ペーチャと決まります。
東家が親です。それ以外の南家、西家、北家が子です。あなたは今、何家なのか最初に確認するようにして下さい。
東家なら東、南家なら南、西家なら西、北家なら北が自分の風です。
実戦では親(東家)が決まったら、全員が目の前に17列2段の牌山を積みます。
それから親がサイコロを振り、親から反時計回りに牌山から2列2段の計4枚づつ牌を取り、手元まで持ってきます。
こうして山牌から取ってきた牌を配牌(ハイパイ)といいます。
全て配牌を取ったらゲーム開始で、親から反時計回りに牌を捨てていきます。
●局の進行と連荘について
以下のどちらかのときに、東一局、東二局、東三局…という風に局が進み、親が移動します。
・子がアガる。
・流局(最後まで誰もあがらないこと)したときに親がテンパイできない。
このとき親は反時計回りに移動し、図のように全員の家が変化します。
親の権利を維持できなかった(子にアガられた、流局時にテンパイできなかった)ときには親が流れると覚えておくとよいでしょう。
反対に以下のどちらかのときには、局は進まず、親も移動しません。
・親がアガる。
・流局(最後まで誰もあがらないこと)したときに親がテンパイしている。
東一局ならば次も東一局のままです。
その変わりに連荘(レンチャン)といって1本場、2本場、3本場と本場数が増えていきます。
親はアガると子の1.5倍の点数がもらえますので、
自分が親のときにアガって親を連荘(レンチャン)することが勝つために大事になります。
ゲームの進行度合いを局と本場数をあわせ、例えば「南一局 二本場」などとよびます。
ちなみに、本場数が0本場に戻るのは、親以外の人が和了った場合です。
実戦では本場数が増えるごとに、親の卓の右端に百点棒 を積んでいき、その百点棒の数で何本場か分かるようにします。
一本場でツモあがると全員から懸賞金として100点づつ余分にもらえます。(二本場なら200点づつ)
一本場で他人から出あがりの場合は振り込んだ人から300点もらえます。(二本場なら600点)
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